知らないことが罪
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
某シンガーソングライターのアルバムに付属予定だったグッズに「ヘルプマーク」と似たデザインが用いられていて問題になりました。
ヘルプマークは時々見かけますが、外見からは分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、援助を得やすくなるよう、東京都が作成、配布している「札」です。
これに酷似したもの(カードケース)をアルバムの付録にしたんですね。画像を見ると、偶然似てしまったのではなく、敢えて似せて作ったものでしょう。
ヘルプマークの意味を知っていて、パロディとして作ったとすると、社会的弱者に対する配慮というか想像力が欠如しています。
ただ、もう一つ考えられるのは、ヘルプマークの意味を知らなかったのではないか、ということです。
仮に知らなかったとしてもそのことを責めるというよりは、なぜそうなってしまっているのかが問題だと思います。結局それは教育の問題に行き着くのではないでしょうか。
先日共有したニュース(※)に、「日本では障害児を隔離する分離教育が優勢で、障害の有無にかかわらず子供たちが通常学級で共に学ぶインクルーシブ教育の遅れが指摘されてきた」とありました。
まさにこれが、障害者、あるいは障害に対する「無知」を生み出す一つの原因になっていると思います。
そして同じことが障害者だけでなく、様々な社会的弱者に対する無知の原因になっているのではないでしょうか。
社会的弱者に対して、支援等のアクションを起こすことはもちろん大事なことですが、最大の罪は「知らない」ことです。
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