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2022年11月 1日 (火)

システムがやるべきこと

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

自分で登記をしたい方が「使える」システムとは、誰でも(法律や登記についての知識がなくても)登記の申請が自動でできるシステムです。

「登記の申請ができる」とは、何か(登記が必要なこと)が起こったときに次の作業ができることです。
1登記するために必要なものや情報を集める/作る→2登記所(法務局)が求める形に加工する→3提出する
これを代わりにやってくれるシステムが欲しい訳です。

これを、相続登記に当てはめると・・

何かが起こる
 →相続が起こる(人が亡くなり、誰が相続するかが決まる/決める)
1必要なもの、情報を集める/作る
 →登記の情報、相続関係性の情報・住所氏名の情報・遺言の情報などの入手、遺産分割協議書などの作成
2様式に当てはめる
 →登記申請書の作成
3提出する
 →登記申請書と資料を持参、郵送、インターネット経由で提出

この「1」~「3」をシステムに自動でやってほしいわけですが、現状提供されているシステム(SaaS)がやってくれるのは「1」のうち登記の情報の取得及び遺産分割協議書等の作成と「2」の登記申請書の作成だけです。

「1」のうちの戸籍・法定相続情報や住民票の取得もやってほしいのですが、技術的(※1)にも制度的(※2)にもまだ出来ていません。

※1戸籍や法定相続情報のデジタル化は一部のみ/何が必用かを判断するしくみ未整備
※2第三者が自動的に取得できる手続きは整備されていない

「3」の提出は、プロ向けのシステム(「権」や「サムポローニア」等)であれば機能が備わっていますが、一般人向けの(SaaSで提供される)システムではまだ実装されていないようです。

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