ライゾマ
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
先週(9月3日)チームラボのお話をしましたが、今日は日本のもう一つのメディアアート集団、Rhizomatiks(ライゾマティクス)について。
ライゾマティクス(ライゾマ)と聞いてピンと来ない方でも、Perfume(パフューム)のステージ、といえば、あああれか、とお気づきになる方も多いのではないでしょうか。あれがライゾマです。
昨年ライゾマの「個展」に行ってきました(※)。チームラボボーダレスと比較すると、より「物理的」な印象です。チームラボの方は「動くアートの投影」が多いですが(それがインタラクティブなのでより不思議です)ライゾマには例えば箱やボールがプログラムに従ってロボットの様に動いたり、螺旋上のレールを動き回ったり、という作品があります。
もちろんレーザーなどによる光の演出が施され、非現実的、幻想的な空間を作り出していて、その中に入って体験するという点は共通しています。
先週、今週と、アーティストは一般人とはものの見え方が違うという話をしてきました。ジャコメッティは客体(モデル)を観察して創造していきますが、チームラボやライゾの場合は誰にもまだ見えていないものが見えているのかも知れません。
よく芸術について、わかるか、わからないか、という議論がされますが、実はわかるか否かではなく、感じるか、感じないか、であり、感じるまでの時間が長いか短いか、ではないでしょうか?
そして、彼らのアートの特徴は、商業主義と結びつくことで、より多くの人に感じてもらうしくみや「場」を作り、それによって多くの「集客」を実現していることではないでしょうか。
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