アートとデザイン
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
先週、先々週とチームラボやライゾマティクスなど、「アート」ネタのお話をしました。
今週は「デザイン」ネタで、佐藤可士和です。
アート(思考)とデザイン(思考)の違いは何でしょうか?
「アート思考」(プレジデント社、2019年)の著書、秋元雄史さんによると、アートは問を発し、デザインは問に答えるのだそうです。
炭坑のカナリアに例えられるように、世の中の問題にいち早く警告を発するのがアーティストだとも言います。
私の、鑑賞者(あるいは受信者)側からする感覚的な定義では、分かりやすいのがデザイン、分かりにくいのがアート、です。
佐藤可士和さんはあまりにも有名なロゴを多数デザインしていますから(ユニクロ、楽天、7&i、Tカード、くら寿司他ーこれは当然分かりやすい)デザインの人なんでしょうが、昨年の佐藤可士和展では「LINES」※1や「FLOW」※2といった「分かりにくい」作品もあり、これはアートの分野かなと思います(私は思わずLINESのポスターを買いました)。
佐藤可士和公式サイトでは肩書が「クリエティブディレクター」となっています。
これは自らデザインするだけではなく、デザイン以上の仕事をするという意味なのだと理解しています。
まあ、肩書なんてどうでもいいのかも知れませんが。
もう一つ佐藤可士和さんでとても印象に残る作品が幼稚園のコンセプトデザインです。
建築デザインはこれも有名な建築デザイナーが行っていますが(手塚建築研究所)ドーナツ形で仕切りのない園舎という設計の基本的方向性は佐藤可士和の手になるものです。
これはマスメディアでも報道されましたからご覧になった方も多いと思います※3
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