それは当たり前?
(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
司法書士が生き残るために、「取引円滑化担保」機能をさらに磨き上げる必要がありますが、そのためには何より自分達の仕事(の円滑化)を磨き上げることが先決です。
私たちはこれまで様々な局面でそのための創意工夫、即ち業務改善、最適化を進めて来ました。
今は誰でも当たり前に行っていることが、実は業務改革の結果であって、決して初めから当たり前だった訳ではないということは珍しいことではありません。
非効率的なやり方が何の疑問も持たずに行われ続けていることに誰かが疑問を感じ、やり方を変え効率化されて現在に至っているわけです。
例えば、事前に資料のコピーを頂くのは、今は当たり前ですが、それがかつては当たり前ではなかったのです。
権利書や印鑑証明、身分証明書は決済当日に初めて確認するのが普通でした。
これでは原本に不審な点があっても指摘しづらいという問題もありますが、それより何より、そもそも権利書が決済当日用意されていないということが少なからず起こるのです(持って来た権利書が別のものだということも)。
それに対処するために、事後的に対応する方法を用意していたのです。本人確認情報の書式(昔なら保証書の書式)を準備しておく、などです。
しかしこれが本末転倒だということはおわかり頂けると思います。不備が起こることを予測して備えるのではなく、不備が起こらないようにすべきなのです。
ではなぜこのようなやり方を長年に渡って行ってきたのでしょうか?
これを考えることで業務改革の要諦がわかるかも知れません。
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