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2022年8月 3日 (水)

初対面の人的関係

(今朝のフクダリーガル社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

なぜこの理容室の経営者は顧客との会話を義務付けるようなことをしたのでしょうか?

理髪店の経営者は、売上を増やしたいと考えます。売上はサービス単価×サービス数ですから、売上を増やすためには、サービス単価を上げるかサービス数を増やす、つまり各顧客の来店頻度を増やすか顧客数を増やすことが必要です。

これらを実現するためにはサービスそのものの質を上げることが必要なのは当然ですが、それと同等に、あるいはそれ以上に重要なのが、サービス提供者と顧客との人的な関係性です。

理髪店ではサービスを提供する側も受ける側も(現在のところは)人間ですから、その関係性(好悪)がサービス購入の有無を決定する重要な要素になり、顧客との間に人的な関係性(つながり)をつくり、そのつながりを強くしていくことが求められます。

その手段の第一歩が会話であり、経営者は社員に、顧客と会話せよ、と命じたのでしょう。もしかするとその会話マニュアルの中に「お勤め先はお近くですか?」や「今日はお仕事帰りですか?」と聞きなさいと記載されていたのかも知れません。

確かに、何の前提情報もない、いわば「知らない方」であるお客様との会話を始めるきっかけとしては、その方の仕事の周辺情報を聞いてみるというのは一つの方法なのかも知れません。

よく「会話マニュアル」(?)に共通の話題がない場合には天気・天候の話をするとよい、と書かれています。たしかに天気であれば万人共通の関心事ではありますが、それでは一般的過ぎて次に話が進みません。
そこで、すこし突っ込んで社会人共通の話題として、仕事関連のことを聞くということにしたのでしょう。

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