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2022年8月 7日 (日)

対象への興味と想像力

(今朝のフクダリーガル社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

自然な会話を成り立たせるのは「会話術」ではなく、好奇心、そして想像力です。

少なくとも「会話しなければならない」という義務感からは自然な楽しい会話は生まれません。
必要なのは、相手に対する好奇心、話題に関する好奇心、そして会話そのものに対する好奇心、こんな好奇心から自然な会話は生まれるのだと思います。

さらに、「この人とこの話題で話をするとどんなやりとりになるだろう、どのように会話が広がっていくだろう」と想像し、それを楽しく感じられるかどうかです。

決済立会の場で初対面の方と楽しく会話をするためには、まず、取引対象の不動産に興味を持つことが必要ですが、これは立会の場に限ったことではありません。

例えば、フクダリーガルの登記担当者に「これはどんな物件ですか?」と質問してみましょう。その方がもし「何市何町何丁目何番の土地建物です」と答えたとしたら、その方はその不動産にあまり興味をもっていないということです。

もちろん司法書士の仕事の出口は不動産に関する物権変動を登記に反映させることですから、不動産の所在地番家屋番号(及びその他の登記事項)を正確に把握することは必須です。不動産を特定するだけなら不動産番号だけで十分です。

しかし、私達の扱う不動産は番号だけの存在ではありません。土地や建物という実体が厳に存在しているのです。

どんな物件なのかがわかっている、とは、どんな用途なのか、どんな立地なのか、という物件そのものについて、さらには売主が売却に至った経緯、買主が購入に至った理由等、取引全体について、それら総合的な情報について把握しているということです。

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