バイト敬語は気になる?(続き)
(今朝のフクダリーガル社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
バイト敬語に違和感や不快感、嫌悪感を感じる理由として「それまで使われてこなかった新しい用語法であるから」があげられます(昨日あげた理由の「1」)。
この理由だけであれば、広く使われるようになるにつれて、違和感はなくなるはずです。
しかし、理由はそれだけではありません。
他の理由(昨日あげた理由の「2」~「9」)について例を上げて説明します。
2 文法的に誤った使い方・・・「なります」(なる)は状態の変化を表すために使うのが正しいが、例えばカフェで提供される際に〈こちら、カフェラテになります〉と言った場合、その場で変化することを表そうとしている訳ではない。
3 言葉の響きそのものに不自然、不快な要素がある。・・・〈お水、お注ぎします「ねぇー」〉などの場合
4 独断的に(話し手の都合を優先しているように)感じる。・・・〈よろしかったでしょうか〉。聞き手の許可を求めるなら「よろしいでしょうか」と言うべきであるのに、「よろしかった」とすると、話し手が独断で判断し、反論を許さないように聞こえる。
5 その用語を使うことによって情報に曖昧さが生じる。・・・「~の方」(これは文法的にも誤り:「方」は方角や複数のものの一方を示すために使うのが正しい)
6 論理的でない。・・・文法的な誤りと同じ
その他、「7 敬語に関する知識不足」「8 敬語を使う訓練がなされていない」「9 教養のなさ」は全てのバイト敬語に共通するものである。
※本日の記事は、最近(2019年)の調査である「古保 美夏 バイト敬語の違和感と使用について」を一部参考にさせて頂きました。https://acrobat.adobe.com/link/track?uri=urn:aaid:scds:US:1d84fa78-1e4d-3cf4-b6b5-97161ba0713c
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