バイト敬語は気になる?
(今朝のフクダリーガル社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
〈4.「バイト敬語」は出来る限り使わない/「〇〇になります。」「〇〇の方(ほう)」「よろしかったでしょうか。」「〇〇ですねぇー。」等々が所謂「バイト敬語」である。
バイト敬語には嫌悪感を持たれる方もいるので、原則として使わない様に留意する。〉
少し古いですが、2013年の文化庁の調査では、バイト敬語(ファミ・コン言葉)と言われるもののうち、「お会計の方、1万円になります」、「千円からお預かりします」について、それぞれ63.5%、55.0%の人たちが「気になる」と答えており、これはそれまでの十数年間で増えています(※)。
バイト敬語に違和感や不快感、嫌悪感を感じるのには様々な理由があると思います。例えば次のようなものが考えられます。
1 それまで使われてこなかった新しい用語法である(新しいものに違和感や抵抗感を持つのは用語法に限ったことではありません)。
2 文法的に誤った使い方である。
3 言葉の響きそのものに不自然、不快な要素がある。
4 独断的に(話し手の都合を優先しているように)感じる。
5 その用語を使うことによって情報に曖昧さが生じる。
6 論理的でない。
7 敬語に関する知識不足だと感じる。
8 敬語を使う訓練がなされていないと感じる。
9 教養のなさを感じる。
このうち「1」の理由だけであれば、広く使われるようになるにつれて、違和感などはなくなっていくのだと思います。
最近見たり聞いたりする機会が増えているものに〈~になります〉があります。違和感を感じない方も増えて来ているのではないかと思います。
しかし・・・。
※国語に関する世論調査 平成25年度:https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/kokugo_yoronchosa/pdf/h25_chosa_kekka.pdf
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