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2022年6月25日 (土)

認知バイアスから解放される方法

(本日のフクダリーガル社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

私が認知バイアスから解き放たれた方法は、誰かに相談すること、でした。

日頃から信頼をおいている方に電話して、自分が直面している事実関係を全て説明し、どう対処すべきか意見を求めました。
その方は客観的に第三者の立場から考え、助言して下さいました。

事実関係がもしこうなら、その行為は不適切だが、事実関係がそうでないなら不適切とはいえず、特段問題にされるいわれはない、というものです。
それは私自身大いに腹落ちするもの(冷静に考えてみれば確かにそうだと納得できるもの)でした。

地面師の話のときも、後から話を聞いた第三者は皆、「自分だったらそんな騙され方はしない」と言うものだ、とお話ししましたが、正しくそれと同じことです。
詐欺もクレームも自分自身が直面した瞬間、人は誰でも認知バイアスにとらわれてしまうのです。

ですから、自分も常に認知バイアスにとらわれている可能性があるということを自覚し、客観的かつ冷静に事実関係を再確認してみることが重要になってきます。
しかし、通常はそれが難しいので、第三者に助けてもらうことが必要になります。

即ち、認知バイアスから抜け出すもっとも有効な方法は「だれか他の人に意見を聞いてみる」、なのです。
さぁ大変だ、という追い詰められた気持ちになったとき、これはとてもいい話だと気持ちが高ぶったとき、いずれにしても普通の心理状態でない状況に陥ったときは、間違いなく認知バイアスにとらわれていますから、結論は第三者の意見を聞いてから決めることが肝要なのです。

そしてこの意識はチーム(複数人)で仕事をすることの重要性とも関係してきます。

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