「こんにちは」は失礼か
(フクダリーガル社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)
昨日は、「お疲れさま」は挨拶の言葉ではない(労いの言葉)のだから、挨拶をすべき場面では使うべきでないこと(フクダリーガルではその様に定めていること)、そしてこの原則に対する一部の方達の反応を通して見えてきたことをお話しました。
今日は、もう一つ、「お疲れさま」について見えてきたことについてお話します。
「お疲れさま」を「挨拶」として使うという方達の根拠は、「ずっと使って来たから」「みんな使っているから」「普通使うから」(これらの理由が説得力がないのは置いておきまして)の他に、(いわゆる)「目上」の人(年嵩の人、役職上位の人等)に対して使いやすいからということがあるのではないでしょうか?
これは芸能界や飲食業の世界(の一部)で昼夜問わず「おはようございます」を使う慣習(?)があることとも共通するのではないかと思います。
つまり、「お疲れさま」は、「です」という接尾語をつけて敬語(丁寧語)として使える(そもそも「さま」という敬語的表現を含んでいる)のにひきかえ、「こんにちは」や「こんばんは」はそれができないため、目上の人に対してや改まった場では使いにくいのではないか、ということです。
しかし、「こんにちは」や「こんばんは」はそもそも敬語に変換する必要がない、言い換えればそれ自体が敬語的表現であると言えるのではないでしょうか。
「こんにちは」や「こんばんは」が敬語として使いづらいと感じる方がいるとすると、その理由は、それこそその方の周囲では「こんにちは」「こんばんは」を目上の方への挨拶として「ずっと使って来なかったから」「みんな使っていないから」「普通使わないから」という説得力のないものでしかないのではないでしょうか。
続きはまた明日。
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