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2022年4月23日 (土)

「良い人達」と戦う

(本日のフクダリーガル社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

「地面師と新・中間省略登記」という題目での講演を行ったことは先日お伝えしました。
「新・中間省略登記が図解で分かる本」の改訂版を昨年末出版したことがきっかけで講演の依頼を受け、2つの講演が終わりましたが、残念ながら受けが良いのは「地面師」の方でした(講演参加者から同題目での新たな講演の依頼もありました)。

地面師に象徴される不動産トラブルをどう防ぐかは、司法書士の重要な役割である「予防法務」の中心的な課題です。先日のこの欄(4月13日の「考えること、疑うこと(その3)」)で、「問題のない取引が大半」であり、地面師など問題のある取引についても「回避する手段がある意味確立している」とお話しましたが、この「回避手段」こそ予防法務を実践する私達フクダリーガルのノウハウであり、私の講演の内容でもあります。
そしてこれは言い方を換えれば(勧善懲悪もの的に図式化すると)地面師を始めとする「悪い人達」と「戦う」ための手段です。

しかし、実は私達が戦う相手は「悪い人達」だけではないのです。むしろそちらの相手との戦いの方がやっかいかも知れません。
それは、「悪い人達」にだまされる(被害に合う)側の「良い人達」です。その多くは私達に登記を依頼して下さる不動産会社や金融機関の担当者の方達です。

「良い人達」は不動産や金融の取引を問題なく成立させ完了させることを仕事とするプロフェッショナルです。私達司法書士も、取引を問題なく成立させ完了させることを仕事としています。つまり、私達司法書士と「良い人達」とは同じ方向を向いた、「味方同士」のはずです。

ではなぜ「味方同士」が戦う必要があるのでしょうか(これは、ある程度経験を積んだ方であれば切実に感じていることだと思います)。

この続きはまた明日。

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