仕事を長期間継続するための秘訣とは
今回からはもう少し大きな視点に立ち戻ろう。
このシリーズは1月に「ビジョンは何か」というテーマで始まった。
そしてビジョン実現のために私達は事務所規模を拡大するという方針を取っている。
もちろん拡大のためにはどうやって顧客数を増やし、依頼を増やすかという事が重要なのだが、もう一つ重要な事はそれをどうやって長期間維持継続するかという点だ。
当然景気には変動が避けられないから、景気後退期に仕事が減る事を想定し、その影響を最小限に抑えるだけの備えをしておく事が、仕事を長期継続維持するために必要なのだ。
例えば金融不動産業界が大きな打撃を受けた景気変動と謂えば所謂「リーマンショック」がある。2008年の事だ。
この時に私達の仕事はどの程度影響を受けたのであろうか。
例えば売買による所有権移転登記の件数の変化を見てみると2007年から2009年にかけて20%減少している。これを多いとみることも出来るし少ないとみる事もできるが、同じ年の不動産登記全体の件数の推移を見ると、13%しか減っていないのである。
相続による所有権移転登記に至っては0.9%の減少しかないのである。
つまり、登記を仕事にするのであれば、景気変動の影響を受けにくい種類の登記の仕事の比率を多くする事が、仕事を長期間継続して行くための秘訣の一つなのである。
つづく
| 固定リンク | 0
コメント