自信満々に謙虚に・・。
先日こんなことがありました。
ある百貨店に靴の修理を頼みに行った際の事です。
カウンターで説明をしたり書類を書いたりしている間に、脇のほうからどうも「気になる言葉」が聞こえてくるのです。
それは、「修理ですかー?」とお客様に呼びかける声です。
一流の百貨店とは思えない言葉です。
そこでちょっと顔を回して、その言葉の主を確かめました。
それで納得。
ポロシャツを着て前掛けをした、技術者風の人、おそらく靴の修理を行う職人であろうと思われる人でした。
彼がもし、スーツをびしっと決めた店員さんのように「修理でございますか」と丁寧に言ったとしたら逆に違和感があったのではないでしょうか。
あまりに丁寧すぎるとかえってその技術力が疑問になるような気がします。
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ウチの事務所では言葉遣いについては色々とうるさいことを言ってます(「オヤジの気になる言葉使い」とか「敬語って何?」といった記事もそんな事の表れです)。
これは司法書士も「サービス業」である以上当然だと思っています。
しかし一方で、これは前々からなんですが、「へりくだり過ぎるな」ということも言っています(大半の司法書士はそう言われるほどの物腰は身に付けていませんが、中にはいるのです丁寧すぎちゃうのが)。
私たちの仕事はサービス業であるとともに法律を扱う職業です。依頼者からの信頼が重要で、お客様に不安を与えるようなことがあっては失格です。
よく医者に例えるのですが、お医者さんがニコニコと揉み手をして「いらっしゃいませー」と出迎えたら、患者は不安になるでしょう。
傲慢になるのは良くありませんが、かといってへりくだり過ぎるのも問題です。
自分の法的判断が正しいということに自信を持っていることを示さなければ、依頼者は不安になるでしょう。
結局はこれも顧客満足(CS)という観点からは当然のことなのですが。
丁寧に、お客様に対する尊敬と謙譲心をもって、かつ堂々と自信を持って行動することが重要です。
でも、具体的にどんな態度、言葉遣いが正しいかは難しいところです。
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