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2006年5月 1日 (月)

委員会設置会社~本日会社法施行です

先日の記事で、某大企業ホールディングカンパニー(委員会設置会社)の方からご連絡を頂いたお話をしましたが、今日法務部の登記担当の方がお見えになりました。要は、どの程度の実力とキャパがあるのか見てみようという趣旨だったのだと思います。

委員会設置会社の登記をやったことがありますか」と聞かれ、正直に「ありません」と答えました。そして、「やったことはありませんが、未知の分野への対応力も非常に高いと自負しております」と答えました。もっともあるクライアント企業で委員会設置会社への移行を検討されていた会社がありましたので、その点の勉強はしておりました(勉強したのはワタシではなくウチの会社法グループですが)から、「未知の分野」とはもう言えないのですが。

また、同席したウチの会社法グループの一人は、「特に難しいことはないですが、組織構成上の規制が多いので気をつける必要があります」とお答えしていました。

彼が言いたかったのは、委員会設置会社の意義(コーポレートガバナンスの適正化・合理化・機動化=執行役への権限委譲による業務の迅速化と三委員会によるその牽制)を踏まえた上で、株主総会、取締役会、執行役、三委員会、会計監査人という登場人物の役回りを理解することが必要だという事だったのだと思います。

ただこれは、今回の会社法改正の一つの眼目である、会社の実体(及び目標とすべき姿)に応じた柔軟な機関設計という概念が理解できていれば、その究極の形態としておのずと理解できることだと思います。これも「法的思考」の重要な要素、「類推力」の機能です(→法的思考シリーズ)。

今、ウチ事務所では、人材育成プログラムの一環として、コンサルタントの先生によるコーチングプログラムを導入していますが、先週の課題は①ウチの事務所の「売り」はなにか②自分の売りは何か、それぞれお客様に説明するつもりで具体的に答えよ、というものでした。

このうち①については「規模」「機動力」「お客様の立場にたったサービス提供」「優秀なスタッフ」「責任ある対応」等々、それぞれ思い思いに答えていましたが、中に「未知の分野への対応力」というものがありました。

まさしく未知の分野へのチャレンジ精神が無ければ、新しい展開は望むべくもありませんし、成長もないと思い今日までやってきました。これがウチのDNAとして(すみませんM先生、パクリました)受け継がれてきているな~と大変嬉しく思った瞬間でした。

⇒「会社法」シリーズの第1回目の記事

⇒「法的思考シリーズ」の第1回目の記事

⇒「ライブドアシリーズ」の第1回目の

⇒「プチ信託登記入門」シリーズの第1回目の

⇒このブログのトッ

※会社法の事ならフクダリーガルウイキ支店

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コメント

投稿: Mike | 2007年4月17日 (火) 21時08分

投稿: Axel | 2007年5月12日 (土) 02時20分

good work...

投稿: Josh | 2007年6月 4日 (月) 02時26分

投稿: Axel | 2007年6月 4日 (月) 20時43分

投稿: Josh | 2007年6月 7日 (木) 07時53分

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