法的思考のできる奴が仕事のできる奴 その24 仕事のできる奴はキャリアアップも速い 後編 5
今日のフクダリーガルwiki支店は「不動産登記法のチェックポイント」をご紹介します。こちらもコンテンツの充実度はまだまだですが、面白い視点からの記事もありますので注目です。(例えば会社法改正が不動産登記に与える影響とか)交代で毎日更新中ですのでどんどん進化して行くはずです。尚、「会社法改正が証券化ビジネスに与える影響」についてはHPの方をご参照下さい。
それでは本題です。
昨日は、「法務」の基本理念について、「法務」という言葉の意義から説明いたしました。
結論として、「法務」の基本理念とは、「法務」分野を検討する場合には、それぞれの法律の制度趣旨を理解することが必要であるという、極めて基本的なことなのです。
なんだ、そんな事か、と思われた方もいらっしゃると思います。ところがこういった思考態度(法的思考)というのは案外身についていない方が多いのです。このシリーズでは、「法的思考」とは「なぜ」と考えることだとお話してまいりました。それによってどんなことができるかも、たとえ話とともにご説明しました。
「なぜ」という疑問は誰もが子供のころは素直に抱いていた発想だと思います。しかしだんだん成長し、知識が増え、世の中のことを知るようになるとこういった「なぜ」という疑問を持つことが少なくなってくる人が多いようです。特に現代の高度情報化社会で激しい競争に勝ち抜くためには、既存のルールや与えられた情報についていちいち疑問を持たずに業務を素早く処理することが必要なのです。
しかし、そこに大きな落とし穴があることは、昨今の様々なニュースが証明してくれています。
私が「法的思考」(前回お話したように「広義」の)という事を強調するのも、もちろん今まで色々な仕事人を見てきて切実にその必要性を感じたという事が理由の一つではありますが、もう一つは、最近続々とおこっている様々な問題(前のシリーズで取り上げたライブドア事件の他、構造計算書偽装問題やホテルの違法建築、株式の誤発注事件、送金メール偽造事件等々)がここから始まっているような気がするからなのです。
少々長くなりましたが、「法務」に関する「基本理念」、ご理解頂けたでしょうか。
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