法的思考のできる奴が仕事のできる奴 その6 問題解決能力2
昨夜、風邪でモーローとした頭で「法的思考」という単語でググっていたらあらびっくり「『法的思考力』のある人は仕事ができる」という本がヒット(しかも浜辺陽一郎先生著)。まるでワタシがパクったみたい。でも、ブックレビューをよく読んでみると、内容的にはかなり違うものなので一安心。ワタシの方はもちろん超一流弁護士でかつ指導者である浜辺先生のような高度な法律知識があるわけではありませんし(先生のご講演は一度だけですが拝聴したことがございまして、大変感銘を受けました)、ワタシがここで言いたいのは、法律の知識ではなくものの考え方です。何だ、じゃあ「法的」というのはおかしいんじゃないと言われそうですが・・。確かに必ずしも「法」という概念に結び付ける必要はないのかも知れませんが、単なる「論理的」な思考というのとも少々異なっていると・・・。
さて、昨日の続きです。
M君、レンチを持ってくるとやおら自転車のペダルを取り外しにかかりました。すっかりペダルを取り外してしまうと、「さあやってみようか」と子供を自転車にまたがせました。そして、荷台のところを持って勢いを付けて押しながら、「なにもしなくていいから、ハンドルを軽く持ってどこまで持ちこたえられるかやってごらん」と言いました。
そうです。まずバランスのとり方から覚えさせることにしたのです。自転車に乗るという事に「法的思考」を働かせて分析し、どんな要素から成り立っているかが明確になると、身に付けるべき事柄を一つ一つ順を追って着実に身に付けさせることにしたわけです。自転車に乗るという事は無意識のうちに沢山のことをやっていたわけで、それを全部いっぺんにマスターしようとしても無理なのは当たり前です。一つのことをマスターしてから次の段階へと進んで行くという方法を取った方が、結果的には却って早く全てをマスター出来るということです。
M´ちゃん(M君の子供)はこうして、惰性で進みながらすぐバランスが取れるようになり、次にペダルをこいでより長い距離を持ちこたえられるようになり、少しずつ距離を伸ばしていき、上手に乗れるようになるまでそう時間はかからないでしょう。
このように「法的思考」は問題点を発見し、それに対処する方法を見つけるという働きも持っているのです。つまり、問題の対象となっている事柄についてその「正体を見極める」手段として「法的思考」が使えるのです。
まだまだ続きます・・・・。
(「M君」の一人からクレームが来ましたが、この話はあくまでもフィクションですから・・・。)
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