« 法的思考のできる奴が仕事のできる奴 その1 疑問を持つ | トップページ | 法的思考のできる奴が仕事のできる奴 その3 説得の技術 »

2006年2月18日 (土)

法的思考のできる奴が仕事のできる奴 その2 目的を考える

昨日、今日と人間のすばらしさを改めて感じた二日間でした。って少し大げさですが、やっぱりワタシは人間が好き(で嫌い)です。昨日はとあるホームパーティで、今日は高校の同窓会で、新しい出会いと、今まで知っていた人達の知らなかった一面の発見がありました。そういった色々な人達のすばらしさ、会を主催してくれた人達のすばらしさ、本当に出会いに感謝です。

さて、昨日の続きです。

登記申請書の添付書類の「綴じ方」を教えるとき、私が重要視しているのはなぜそういう綴じ方をしなければいけないのかを考えるという事です。そして、「綴じ方」を考えるにはその書面(申請書及び添付書類)がどのような目的でどう使われるのかを考えることが必要です。

登記申請書(及び添付書類)はいうまでもなく不動産や商業の登記を登記簿(登記記録)に搭載してもらうために登記所(法務局)に提出する書類です。おおまかにいうと受付→調査→チェック→登記簿(登記記録)への記入という順番でこれらの書類が流れて行き、登記後書類は一定期間法務局内に保管されます。

従って、申請書の「綴じ方」もこれら一連の流れのために最も良い方法で行う必要があるわけです。つまり、受付や調査担当の方たちが処理しやすいように考えるという事です。よく私は「自分が登記官になって申請書の調査をすると思って考えてみろ」と言います。要は相手の立場に立って考えるというサービス業の精神に他ならない訳です。そう考えると申請書の作り方、綴じ方もおのずと分かってくるのです。

これがどうして「法的思考」なのかと考える方もいらっしゃるかも知れません。しかし法的思考というのは「何故か」を考えるということなのです。何も大上段に憲法9条問題を考えるというような事だけが法的思考であるわけではないのです。自分に突きつけられたルールが何故定められたのか、何故従わなければならないかを考えることなのです。そこには大きな問題も小さな問題もありません。ここではたまたま(司法書士事務所関係の読者も多いので)司法書士の初歩的業務を例に挙げましたが、日常的な決まりごと、たとえば皆さん家庭での決まりごと-門限とか、家事分担とか-であっても同じことです。

続きはまた明日・・・。

⇒法的思考シリーズの記事(その3「説得の技術」)

このブログの

トップ

| |

« 法的思考のできる奴が仕事のできる奴 その1 疑問を持つ | トップページ | 法的思考のできる奴が仕事のできる奴 その3 説得の技術 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 法的思考のできる奴が仕事のできる奴 その2 目的を考える:

« 法的思考のできる奴が仕事のできる奴 その1 疑問を持つ | トップページ | 法的思考のできる奴が仕事のできる奴 その3 説得の技術 »