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2006年2月28日 (火)

法的思考のできる奴が仕事のできる奴 その11 仕事のできる奴はだまされない 中篇

まずいつもの「余談」から。今日は「初めと終わりのありがとう」です。このブログのはじめのころに、「ちょっぴり幸せネタというのを書かせていただいたのですが、それに関連した、こんなエピソードがありました。私はよく、町や駅で目の不自由な方を見かけると、声をかけてお手伝いをすることがあります。色々な方がいらっしゃいます。喜んで腕につかまって下さる方もいれば、丁重にお断りされる方もいらっしゃいます。なかには怒ったように断る方もいます。

ある日、やはり目の不自由な方-若い女性でした-に腕を貸して、駅の中を改札口まで一緒に歩いていました。歩きながら世間話をするのですが、大変ぞんざいな口の利き方で、内心(年上の者に対して失礼な!)と思いながら歩いていました。でも最後に大変丁寧にお辞儀をして「ありがとうございました。本当に助かりました。」と言われました。その一言でそれまでの怒りはどこかへ行ってしまい、清々しい、礼儀正しい印象だけが残りました。

終わりよければ・・・・。

それで、最近ウチの事務所の電話の応対ルールに、はじめの「ありがとうございます」だけではなく、最後にも「(お電話)ありがとうございました」というのを加えました。守られているかどうか、皆さん是非お電話してみてください。

それでは本題、昨日の続きです。

L先生「よいかな。ものごとがうまく運んでいるときの言動などというものは参考にはならんのぢゃ。世の中何をやっても人の集まるところトラブルはつきものぢゃが、トラブルの起こったときの言動によく着目するのぢゃ。その言葉を発したときのその人の真意を見極めるのぢゃよ。」

M君「きれいごとを言っているように見える時が要注意なのですね。」

L「そうぢゃ。わかってきたようぢゃな」

M「そういえばこんなことがありました。幼稚園のバザーで、私とXさんともう一人のお父さんでジューススタンドをやったときのことです。バザーのアトラクションやショップは、現金ではなくて買い物券・食事券・飲み物券を買って、それを使ってゲームや買い物、飲食をするシステムでした。」

L「ふむふむ。よくあるやつぢゃ」

M「ところがこのジューススタンドの事でちょっとしたトラブルがありました。バザーが終わってから、幼稚園側にクレームが入ったのです。あるお客様(ご近所の方です)が、ジュース券1枚で1杯しか飲ませてもらえなかった、券にはお代わり自由と書いてあったのにというものでした。たわいもないことで、普通ならわざわざクレームをつけるようなことではないかもしれません。何か別の理由があると思われました。」

L「ふーむ、それは幼稚園側も困るのう。ご近所の方とは仲良くしておかないと、日頃子供達が迷惑をかけているのぢゃから。それで園長先生はどうしたのぢゃ。」

M「ジューススタンドの責任者だったXさんに事情を聞くことにしたのです。」

L「なるほどの。」

M「園長先生にXさんはこう答えました。『それは全て私の責任です。Mさん達には責任はありません。ジュースの残りが少なかったので、それを考えてチケット1枚で1杯だけに限ったのですが、お客様にとっては約束違反ですから怒られても仕方がありません。』」

M「私も後でその話を聞いて感激したのです。そうだ、確かにそうなのです。ジュースが残り少ないから、お代わりを断ろうという事に決めたのです。皆で決めたことなのですからXさんが一人で責任を負う必要はないのですが、私達をかばってくれたと思っていたのですが・・・。」

L「どうぢゃ。なにか法的思考に引っかかることはあるかの。」

さぁ、どうでしょうか。M君ここでちょっと法的思考を働かせて、Xさんの正体を暴くことになるのです。

この続きはまた明日・・。

⇒法的思考シリーズ次回の記事(その12「だまされない」後編

⇒このブログの

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