2023年6月10日 (土)

大きいことは・・

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

もう一つ「価値研修」で参加者の方から与えられた気付きとして、「大規模化」のメリットの点があります。研修レジュメでは「大規模であることそのものではなく、システム化できるところに意義がある」と言っていますが、システム化以前に、規模が大きい(多数の司法書士やスタッフを擁している)ことで得られるメリットがあったことに改めて気付かされました。

大規模・大量の案件が受託可能であること、スケジュールの調整が容易であること(繁忙のために人繰りがつかないということがない)等です。

これらは日頃当たり前に(?)行われているので、あえてメリットとして認識していませんでしたが、重要な大規模事務所の利点でしたね。

もっともこの方は「より多くの方にサービスを提供できる、より広範に社会貢献ができる」という言い方をされており、より高い意識を持たれていると感じました。

また、なぜ大規模化を実現できたかという質問には何人かの方が「柔軟性」を上げられ、これも意外でした。予防法務等、どちらかというと「固い」側面を強調してきましたので。

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2023年6月 9日 (金)

幸せについて分かりやすく

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

昨日「幸せ」を難しく考える必要がない、と言いましたが、「価値研修」では「幸せ」を「幸福感」という観点でなく、「幸せになる」といういわば行動の観点で論じています。「幸せになる」とは、「生を全うする」ことだと言っています。これがまず少し分かりにくかったですね。

分かりやすく言えば、与えられた命なんだから精一杯生きる努力をしようよということです。ですから、「幸せですか」と聞くのではなく「精一杯生きていますか」と聞いた方が、質問としては適切だったかも知れません。

また、幸せになるために行動することと、今幸せと感じているか、とは別なので、「幸せですか」と聞かれて参加者の方達がそれぞれ、「こんなときに幸せを感じます」と答えて下さったのは自然なことで、これに関しても難しく考える必要はないと思ったわけです。

そして、ここで言いたかったのは、「会社は幸せになろうと精一杯生きようとしている人たちを応援しますよ」ということです。

また、「応援する」とは何かを「してあげる」のでなく「環境を整える」ことなのです。

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2023年6月 8日 (木)

幸せって

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

今月から「価値研修」は対象者が既存社員中心になりましたので、進め方も変えました。私が一方的に(130頁のスライドを)話すのではなく、参加者の方の意見を中心に進めるというやり方です。

半分しか終わりませんでしたが、参加者の方達からは有益な発言を多数頂き、私にとっても大きな学びになりました。研修内容もまたまた変更(進化)していくことになると思います。

最初に「今幸せですか?」という質問を何人かの方にしてみましたが、考えてみますと、多くの人は「幸せか」などということを普段考えることはあまりありませんよね。私自身、「幸せ」は人それぞれだからと思い、あまり深く考えることはありませんでした。

しかし、最近になって(何度かご紹介した)日立の矢野和男さんの著書(「データの見えざる手」)で、幸せは数値化できるという話やポジティブ心理学に触れ、幸福について少し考えてみることにした結果、「人には幸せになる義務がある」という結論に至りました。

ただ、研修参加者の話を聞いていて、あまり難しく考えることもないな、とも思いました。

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2023年6月 7日 (水)

ファクトチェックのルール

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

私たちの仕事の参考にもなりますので、ある日本のファクトチェック団体が示している基本的なルールをご紹介しておきます(※)。

1 事実と意見の区別
ファクトチェックはあくまで「事実」かどうかを検証する営みであり、原則として「事実言明」に限って検証する。事実(fact)とそれ以外を区別し、事実以外は対象外。

「事実」とは、何らかの「証拠」によって第三者が確認できる事柄をいい、過去に起こった出来事が典型例。
「事実以外」とは価値観や立場によって見方が分かれる意見・評価・解釈・論評、主観的な認識、内面的な心情・心理などをいう。

もっとも、人の言葉は曖昧かつ複雑で、「事実言明」か「意見表明」かを区別することが難しいこともあるので、客観的な証拠の有無・内容を調査することによって判断する事が必要。

2 証拠に基づく検証
ファクトチェックは原則として調査によって収集・入手できる証拠(公開情報や文書など物的、客観的証拠)及び情報公開請求などによって入手した証拠に基づいて、現実的に検証可能な「事実言明」を取り上げる。

特定非営利活動法人ファクトチェック・イニシアティブ 

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2023年6月 6日 (火)

ファクトチェックは日常業務

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

先日、ツールの選び方として、第三者からの間接的な情報の(信頼度の)判断基準は論理性・実績・信憑性だと言いました(「信憑性」は「信頼度」と同義で殆ど意味はありませんね、失礼しました。要は情報の発信源がだれかという事です)。

最近特に情報の信頼度について(ネットやAIによる情報を中心に)問題にされることが多いですが、これは私達が日頃の業務のなかで常に気にしてきたことであり、特段新しい問題ではありません。

詳しくは「あしもとのこと」で説明していますし、今後も取り上げて行くことになると思いますが、私達が不動産事故を防止するに当たって必ずしも情報源に直接あたることができるわけではないため、第三者からの情報の信頼性を如何に確保するかが常に問題になります。

つまり、不動産事故防止の場面でも、論理性・実績・情報源は重要な確認要素です。事故を防止するために確認すべき事項(権限と能力のある、真の当事者が動いているのか)の信用度もその論理性、当事者との関係性(実績)、そして情報源、は極めて重要な要素です。

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2023年6月 5日 (月)

評価の対象

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

昨日、ネットニュースで傘を水平に持って歩くことの危険性が話題になっていました(※)。これも「気配り」の問題です。

自分の後方にいる人の立場に立ってものを考えられる(気配りのできる)人なら、絶対にそういう傘の持ち方はしないはずです。

ところで昨日成功のためには「価値」や「マインドセット」が重要であり、「気配り」もその一つであると言いました。ただ、「気配り(をすること)」はマインドセットではなく「行動」です。

例えば上記の例でいえば「後ろの人に迷惑にならないかが気になる(気にしている)」というのがマインドセットであり、このマインドセットに従い、傘は立てて(垂直に)持つというのが「気配り」であり、行動です。

この区別は、評価(査定)で意味を持ちます。現在新しい評価制度導入に向け、評価者訓練にも着手していますが、評価の対象になるのは第一に結果であり、第二に(結果を出すための)行動です(人の内心は評価できません)。

評価に値する結果がだせなくてもそための行動を取っていれば評価の対象にはなり得ます
(指導・育成も)。


https://www.j-cast.com/2023/06/03462549.html

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2023年6月 4日 (日)

独立志向の方へ

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

司法書士として(司法書士に限りませんが)独立するためには業務の経験や知識を備えることが必要だという考え方には少し問題があります。

独立しようとする方が考えるべきことは、どうすれば独立できるか、ではなく、どうすれば成功できるか、です。ある程度の業務知識や経験があれば独立することはできますが、業務知識や経験だけで成功が保証されるわけではありません。

成功する、即ち多くの司法書士の中からお客様(依頼者)に選んでもらえる司法書士になるために必要なことは他にあります。

弊社の新人研修では、私が「価値研修」を受け持ちます。そこでは、「幸せになるため」に必要なのは「価値」の認識とそれを実現するための「マインドセット」であるという話をします。

司法書士が独立して成功するために必要なことも全く同じです。

「価値」や「マインドセット」に関してはここでも散々お話してきました(私自身の考えがここで整理されてきました)ので、みなさんにはご理解頂いているとは思いますが、最近その重要性を改めて強調しているのが「気配り」です。

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2023年6月 3日 (土)

受験生の誤解

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

ある司法書士受験予備校から、不動産登記についての講演の依頼を頂いたそうです。趣旨は、司法書士試験受験生や合格者には「不動産登記中心の事務所に就職しても独立に役立たない」という誤解があるので、その誤解を解いて欲しいということのようです。

この誤解は要するに
1 司法書士の仕事内容が良くわかっていない
2 所謂「決済事務所」つまり売買中心のBtoB(toC)のモデルだとBtoCの仕事の経験が積めない
3 大規模事務所で分業が進んでいると登記業務の一部しか経験ができない
ということだと思われます。

確かにFLC&SではBtoB(toC)の売買中心ですし、分業も進めていますから、そのような懸念を頂かれるのは分かります。

しかし実は、売買に比較すれば決して大量とはいえませんが、幅広い仕事を手掛けていますし、分業に携わる方々にも多くの職種を身につけた、多能人財に育てるのが大きな方針で、徐々にその実現に向けた動きも始まっています。

むしろ問題は、独立するためには業務の経験や知識を備えることが必要だと考えていることです。

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2023年6月 2日 (金)

ツールの選び方

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

AIやICTツールに限らず新しい道具には、使う目的があります。現状に不足や不便があり、それを解消するということです。

目的を達成してくれる道具がみつかったら、その効果を検証します。候補が複数ある場合はそれらの優劣を比較します。

次はそれを導入することによって発生する問題がないかどうかを考えます。必ずある問題がコストです。

例えば私は毎朝コーヒーを淹れます。以前は全て手動でやっていたのですが、今は電動の器具(グラインダーとコーヒーメーカー)を使っています。電動器具を使うことにした目的は、時間の短縮です。

候補は複数ありますから、効果(手動と同等か)と問題点(コスト他)を比較しました。実際に使って比較するのが最も良い方法ですが、このときは第三者からの間接的な情報のみによりました。

その場合の判断基準はこうです。

1 論理性:なぜその商品が他よりも効果が高く問題が少ないのかを論理的に説明できているか。
2 実績:その商品には販売実績がどれだけあるのか。
3 信憑性:その情報に信憑性はあるか(ステマは問題外)。

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2023年6月 1日 (木)

AIも道具

(今朝のFLC&S社内ブログ「福田龍介のよしなしごと」より)

みなさんはChatGPTを使ってみましたか? 私は新しいものが好きなので(笑)もちろん使ってみました(当然リスク配慮もした上で)。

自分の仕事への活用を考えた方もいらっしゃると思います。ただ、AIもあくまでも目標実現のための「道具」に過ぎません。AIに限らずこれまで様々なIT(情報技術)を活用した「道具」が登場し、仕事に生かしているものもあればまだ生かせていないものもあります。

みなさんに一番身近なものとして、ワープロや表計算、プレゼンテーション、メールやチャット、クラウド型汎用業務アプリ、そして登記申請書作成支援システムがあります。みなさんにとっては、気がついたときにはこれらが使われていて、使うのが当たり前になっているかもしれませんが、最初は様々な業務を行う中で「もっと効率の良い方法はないか、便利なツールはないか」という問題意識の中から生み出されたものです。

既存のアプリを本来の目的を超えて活用したり、自分達で開発(?)したりもしていますが、それらも問題意識があったからこそ行われてきたわけです。

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